

株式会社あじみ屋は、1978(昭和53)年に創業以来、柿の葉すしをはじめとする食品製造・販売事業を中心に、さまざまな食生活関連事業に取り組んでまいりました。お陰様で、百貨店、空港内、新幹線車内、駅構内、ドライブインと販売の場を広げ、「柿千」のブランドで 多くのお客様にご愛顧をいただいております。
お客様のご支援に、心より感謝を申し上げる次第です。
事業を通して、私どもがいつも驚嘆させられるのが、わが国の食文化の奥深さです。柿の葉すしの起源をたずねれば、昔、熊野灘で獲れた鯖を、船または熊野古道を通し、人の手で熊野川、十津川へと北上させ、天険の峰々に囲まれた天川村まで運んだことに由来すると言われています。その折、鯖を背開きにし、塩を当ててから運ぶと、天川にたどり着く頃にはちょうどいい塩梅になっていたということです。山地にある天川村では、海の幸である柿の葉すしは何よりのご馳走でした。夏祭りや藪入りなどの祝い事の席に供せられ、人々に喜ばれてきました。その飾りのない素朴なおもてなしの心を、今に受け継ぎ伝えてゆくことが、私ども柿千の務めだと考えております。
収穫までに八十八もの手をかけると言われる米の栽培、鯖を塩と酢で締め鮮度を保つ技法、酒・酢・しょう油など麹の力を利用する醸造法、海水から塩を精製する方法……これら伝統的な食材・調味料の一つ一つが、日本の長い歴史と風土の中で培われた先人達の知恵の賜物です。昨今、流通している多くの食品が、工場で大量生産され、保存料・化学調味料などの添加物を多く含んでいるのを見ると、人々の健康や味覚に及ぼす影響を考えずにはいられません。
柿千の使命は、ほんとうに体によいものを、お客様の食卓にご提供することにあります。
素材の調達から自社で行い、手創り・無添加にこだわり、先人から受け継いだ豊かな食文化を守るべく日々努めております。それと同時に、食の安全を確立するため、クリーンルームや自社細菌検査室の開設など、最新技術の導入も積極的に進めております。
柿千は、その活動すべてが、人々の生活を幸せにする存在でありたい。
私どもは「今日」に最善の努力を続けることで、明日の「生活の幸せ」に貢献してまいります。